彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】

 「会社に入りたかったんだってな?」

 「……そう」

 唐揚げを頬張りながら私に言う。

 「いいんじゃね?周りのことは俺ができるだけフォローしてやるよ。プロジェクト頑張れよ」

 いい奴だなー、新村。

 「ありがとう。今度昼奢るね」

 「おお。楽しみにしてるわ」

 そうして半年が過ぎた。

 「おお、森川さん。元気でやってる?」
 
 私を誘ってくれた高橋課長がふらっと現れた。

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