彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】
「そんな、無理です」
「無理じゃないんだよ。森川さん。君ね、先輩を抜かして色々抜擢されてきてる。少しは秘書くらいやらないと皆納得しない。いいね」
部長が指で机をトントンと叩く。
こういうときはいうこときかないとまずいという合図。はあ。
「わかりました。頑張ります」
「そうそう。楽しく、頑張って。君のモットーだ」
もう。いいように最近いじられてる。