彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】

 「ああ」
 
 そう言うと、別れた。

 「本部長失礼します」
 
 久しぶりにこの部屋へ来た。

 ここ一週間は全くこっちの仕事をしていなかった。

 迷惑かけたと自覚してる。

 「え?」
 
 目の前の状況に驚いた。

 すごい書類の山。どういうことよ……。

 「森川さん。おかえり。待ってたよ。どうにかしてくれ……」
 
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