彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】
 
 「けほけほっ」
 
 「おい、大丈夫か?」
 
 お茶を差し出してくれた。一息入れる。はあ。

 「ご、ごめん。今なんて?」
 
 巧がうなだれてる。
 
 「あ、ごめん。えっと。好きとか言った、よね?」

 「まあ、その反応は予想してた。それでも今日こそ言うと決めたんだ」
 
 巧。噂本当だったんだね。わたしのこと……。
 
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