彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】
 
 それにしても、良くないような。
 
 「本部長、風邪引きますよ」
 
 身体を揺する。え?
 何か熱くない?
 
 びっくりして、おでこに触ってみる。
 
 「ちょっと、失礼します」
 
 熱い。間違いない、熱あるでしょ、これ。

 急いで秘書室へ行く。
 秘書室長に話して来てもらう。男性だから、安心だし。

 「永峰本部長、大丈夫ですか?うわ、熱っ」
 
 秘書室長が抱き起こして驚いている。

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