彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】
俊樹は新村をじっと見つめた。
「単刀直入に言う。悪いがね、彼女はもらうよ。公私共に。宣戦布告と思ってくれ」
新村は目を見開いた。
「ずいぶんと強気なんですね。自信があるんですね」
「そうだな。君と違って、年齢もそこそこいってるんでね。待ったりしないんだよ、君みたいに。僕は決めたんでね、彼女をものにすると……」
すごいオーラを出して、新村を牽制する。
「わかりました。お手並み拝見といきましょう。僕も本部長にはない、彼女との共有財産がある。それでも負けるようなら諦めますよ、潔く」