鬼の子



「いっ、一ノ瀬さ、ん・・・・庇ってくれて、あ、あり、ありがとう」

「チームメイトを庇うのは当たり前でしょ」


誰かに庇われる経験が初めての私は、じんわりとあたたかいものが込み上げてきた、

・・・ありがとう、一ノ瀬さん

ホイッスルの合図と共に試合が再開された。



試合が再開されると同時に、丸く収まったのだと思っていた不満のせいで・・・・・・、

———事件は起きてしまった。

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