鬼の子



私のクラスである3年A組の教室の前の廊下に着くと、毎朝のように机と椅子が1つずつ放り出されている。



「はあ———。
今日もご丁寧に放り出してくれて・・・・・」


もちろん私の机と椅子だ。
毎朝毎朝、教室から運び出すのも大変だろうに、よくやるなあ・・・・・。


光希(こうき)とはクラスが別々なので、光希の目が届かないクラスの中で私は盛大に虐められている。


チクるようで恥ずかしさがあり、この事は光希には言っていなかった。

まあ、これだけ嫌われていれば、知ってると思うけど・・・・・。

それだけ、私は学校中から嫌われていた。

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