鬼の子
「今日も、鬼の子学校来てんのかよ」
「鬼の子のくせに、よく学校来れるよな・・・・」
「鬼の子と、同じクラスとか本当最悪」
窓側の1番後ろの端っこの席。他のクラスメイトと異様に離された場所に私の席はある。
その席に座り、だんまりと窓の外の景色を眺めていた。そこに存在しているだけで、私は迷惑がられる。
どこからともなく聞こえてくる数々の悪口は、全て私に向けられたものだ。悪口を言われるのには慣れている。慣れているというよりも、もはや日常である。