鬼の子



  ———両親からずっと愛されてた。


嬉しくて、嬉しくて、肩を振るわせて泣きじゃくった。脳裏に浮かんでくる、暗闇にしゃがみこんでいる幼い頃の自分に教えてあげたい。



あなたはママとパパから愛されているよ、と。


感情に歯止めが効かなくなった私は、子供のように泣き続けた。


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