カクテル

次の土曜日、車で麻理さんを迎えにマンションに向かった。天気は快晴、雲一つないさつき晴れで、
絶好のドライブ日和だ。


部屋の呼び鈴を押して、
「麻理さん、おはようございます」

「すぐ行くから、車で待ってていいよ」

車に戻ってしばらくすると、マンションのエントランスを颯爽と出てくる麻理さんが見えた。

また何でそんな短いスカートで、、


助手席のドアを、開けて車に乗り込むと、

「おまたせ、何処に連れてってくれるの?」

「舞阪の海はどうですか?」

「おーいいじゃない、海を見ながら弁当食べようよ」
 
名古屋インターから東名高速に入り東に向かう。


運転中も、麻理さんの綺麗な脚線美が気になって、
ちらちらと視線が向いてしまう。

「ちゃんと前見て運転しないと事故るからね」

ドキっとした、

「麻理さんが、そんな短いスカートを履いて来るから悪いんです」

「もう最後だからね、圭悟の瞼に焼き付けてもらおうと思ったんだ。こんないい女、なかなかいないよ」

確かにそう思う、全体的に小振りでバランスの取れた体型に、スラっとのびた脚が魅力的だった。

小股の切れ上がったいい女とは、彼女ような女性を指すのかな。

「はいはい、後で触らせてあげるから運転に集中して」

「そん事言われたら余計に集中できません!」


「私はまだそっちの天国には行きたくないからね」
「どっちの天国なら良いんですか?」

「やだー分かってるくせに、、私に言わせるの?」

「・・・・」

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