クールな綾瀬くんと、秘密の愛され同居始めます。
ーー……
ブロロロ…と車が走る音が消え、私は美世さんとお家…綾瀬家に入ることにした。
ーガチャ
「お邪魔します…」
(うわあ…。綺麗…)
白で統一された玄関。そして続く廊下。目を惹くほど綺麗。
整っていて、置いてある観葉植物ともよく馴染んでいる。
しばらく内装に見惚れていると、
「胡桃ちゃん?どうかした?」
「…あっ!いえ…!」
(というか、美世さんほんとに綺麗な人だなあ…)
サラサラの焦げ茶色のストレートの髪に、少し赤っぽさが混ざっていて、とても艶がある。目もぱっちり二重で、モデルと言われても納得できる美しさ。
でも…
(どこかで見たことがあるような…?)
どこかでもこの美しさに圧倒されたことがある気がする。
(…気のせいかなあ……?)
浮かんだ疑問を頭の端っこにおいて、リビングに足を踏み入れた。
(うわあ……!)
リビングもこれまた綺麗に白に統一されていた。それに…
(ひ、広いっ…!)
私の家の2、3倍はあると思う…。
(す、すごい…螺旋階段ある…!)
今日ここに来てから、何回も圧倒されて、場違い間が半端じゃない。
「ごめんね、まだ息子帰ってきてなくて。挨拶させようと思ったんだけど…部活みたい」
「いえ、大丈夫ですお構い無く…っ!お世話になるのは私の方なので…」