クールな綾瀬くんと、秘密の愛され同居始めます。




もう、あっという間に放課後。



「じゃあね、胡桃。一緒に住む子と仲良くなれるといいね」


「うん!ばいばい、また明日」



希ちゃんにはこれからの3ヶ月の生活のことを話しておいた。相談とか、あったら聞いてもらおう。



今から家族が離れたところに行ってしまう不安を抱きながら、私はとぼとぼ帰り道を歩き、玄関の扉を開けた。



「…、うわあ」



すごく多い荷物。玄関からの廊下への道が見事に塞がっている。



(ほんとに行っちゃうんだ…。寂しいなあ…)



「…あ、胡桃お帰りなさい。今から綾瀬さんのところに挨拶して、それから私たち行くからー」


「…うん、わかった」



(3ヶ月。たった3ヶ月なんだから、しょんぼりしてちゃダメだよね…。綾瀬さんのところの息子さんと、仲良く出来るようにがんばらなくっちゃ)


私も準備にとりかかった。


何が必要なんだろう…。
服と、タオルと歯みがきセットと…。



(……あ、あれも持っていかないと)



準備がさっきよりも寂しさは薄れていて、今からの生活を少し楽しみに思えるようになっていた。



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