迷惑をかけた相手になぜか溺愛されたようです。
翌日の朝。
玲也と私は朝食を済ませて、仕事に向かう支度をしていた。
いつもの通り玲也は私より先に家を出る。
真紀はまだ部屋から出てこないので、眠っているのだろう。
「真紀のことは気にしなくて良いからね。まったく困った妹だよ。」
玲也が家を出た後、私は急いで真紀ちゃんの朝食を作っていた。
大したものは出来ないが、卵とレタスでサンドイッチを作ることにした。
そして、サンドイッチにラップをして、家のスペアーキーと一緒にテーブルへ置いた。
「できた!…真紀ちゃん食べてくれるといいな…行ってきます。」
私は独り言を呟き、家を出たのだった。