迷惑をかけた相手になぜか溺愛されたようです。
仕事が終わり家に着いたが、そこに真紀の姿は無かった。
しかし、テーブルに置いてあったサンドイッチは無くなっていた。
真紀が食べてくれたのだろう。
文句を言いながらも、残さず食べる真紀が、なんとも可愛くて仕方がない。
私は妹がいないので、こんな妹がいたら、なんて可愛いのだろうと思っていた。
少しして私が家で寛いでいると、突然私の携帯電話が鳴ったのだ。
着信は見たこともない電話番号だが、末尾が110となっている。
知らない番号の電話は出ない事にしていたが、末尾の110と何か嫌な予感がして、私は電話に出たのだった。
するとその電話の相手は思いもよらない所からだったのだ。
「〇〇警察の者ですが、今お電話よろしいでしょうか?…実は…」
なんとこの電話は警察からだったのだ。
内容は聞いて耳を疑うものだった。
真紀が警察に保護されているというのだ。
私はとりあえず真紀のいる警察署へ向かって駆け出した。