迷惑をかけた相手になぜか溺愛されたようです。
婚約者

翌日。

今日もインターンの蓮と花の研修担当だ。
研修の説明資料を作成するため、私はいつもより早く家を出ることにした。

すると、いつもは先に出社してしまう玲也が私に声を掛けた。

「唯ちゃん、早く会社に行くなら、一緒の車で行こう。この時間なら、まだそんなに人に会わないだろう?」

玲也はそういうが、誰に見られるかわからない。
しかし、早く出社して資料作りたいのも本音だ。

少し考えたが、会社の近くで降りればバレないだろうと、途中まで乗せてもらうことにした。

CEOである玲也は、専属の運転手が迎えに来る。
運転手といっても、秘書の仕事も兼任している優秀な秘書の男性だ。

玲也の携帯に秘書から連絡が入った。

「橘CEO、駐車場でお待ちしています。」


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