迷惑をかけた相手になぜか溺愛されたようです。
車の走るエンジン音以外は何も音のしない車内。
無言の青柳君の隣で、自分の心臓の音だけが聞こえて来る。
車は首都高を抜けて1時間くらい走ったようだ。
窓からの景色もビルではなく、寂しい森林を走り始める。
どのくらい走ったのだろうか、車は細い山道を登り、一件の小さな家の前で停車した。
辺りを見渡しても、かなり遠くに窓明かりがいくつか見えるだけだった。
「車から降りろ、逃げようなんて思うなよ…ここは俺の別荘だ。ここで大声を出しても誰も来やしない。…諦めろ。」
青柳君は私を車から無理やり降ろすと、また腕を掴んで家の玄関へと連れて行った。
ここは青柳君の別荘と言っていたが、ログハウスのようで小さな山小屋と言った雰囲気だ。
木製の大きな扉に付いている鍵を開けると、すぐに私を中に押し込んだのだ。
「唯、俺はあいつに恥をかかされた仕返しがしたい。それに久しぶりにお前を見て、別れたことに本当に後悔したよ。やっぱりお前は、俺好みのいい女だ。だから…今日はお前を俺のものにするからな。」
青柳君は私の腕を引き寄せると、無理やり口づけをしてきた。
私が逃げようとすると、後頭部を強い力で押さえて動けないようにした。
「唯、口を開けろ。」
青柳君は私の唇を開かせようと強引に指で顎を掴む。
「いや…やめて…離して!」
青柳君は私が声を出した瞬間に、少しあけた口の中へ舌を滑り込ませた。
強引な口づけは私の口の奥深くまで侵していく。
まるで肉食獣に食べられているように感じる。
(…気持ち悪い…助けて…玲也さん…)
いくら助けを呼んでも、誰も来てはくれない。
私は絶望の中全てを諦めていた。いつしか抵抗することも忘れた。
青柳君は私のブラウスのボタンを外して脱がせると、背中に手をまわしてブラジャーのホックを指で器用に外した。
肩ひもを少しずらされたブラジャーはストンと下に落ちたのだ。
すると、あらわになった胸の尖った先に青柳君が口づける。
背中にぞくっとした悪寒が走り私の体は小刻みに震えていた。
「唯…どうしたんだ…これくらい、あの玲也っていう奴に毎日可愛がられているんだろ…気持ちよく感じろよ。」
青柳君はさらに執拗に胸の尖ったところを舌で舐めまわしたのだ。
「玲也さんは…そんな関係じゃありません。誤解しないでください。」
「ふんっ…そんなわけあるか…じゃあ体に聞いてみるか。」
青柳君は私のスカートを脱がせると、残った最後の下着に手を入れた。
私の敏感な部分に指を入れて動かし始めた。
「やめて…青柳君!!」
すると、いきなり玄関のドアをドンドンと誰かが叩く音が聞こえた。
私はこの機会を逃すわけにはいかないため、できる限りの大きな声をあげた。
「誰か!!助けてください!!助けて!」
青柳君は私の口を押えたが、声は届いたようだ。
窓の方にその人は回り込み、ガシャンと大きな音を立てて窓を割った音が聞こえた。