迷惑をかけた相手になぜか溺愛されたようです。
これでこの話は一件落着と思っていたその時。
CEO室を大きな音でノックする音が響いた。
瀬谷さんが、急ぎそのドアを開けると、それを待てないとばかりに一人の女性が部屋に飛び込んで来たのだ。
その女性は大きな瞳でお人形のような可愛い顔立ちをしている。
その女性が皆に向かって声を上げた。
「ハロー!みなさんお久しぶりですね。…今日は京子さんも来ていると聞いて急いで駆け付けたのよ!」
玲也はその女性に向かって大きな声を上げた。
「真紀!いつ日本に帰って来たんだ。それにここは会社だぞ、何しに来たんだ。」
すると女性はニコッと微笑を浮べる。思わず唾を飲み込むほど可愛い仕草だ。
「あら~お兄様ったら可愛い妹に厳しい言葉!」