捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
首を傾げたら、マーガレットは「ゆ・う・れ・い」と口の形だけで伝えてきた。
「別に珍しい話でもないでしょうに。祓っちゃえばいいのでは?」
この世界には、人や精霊が悪しき者に落ちたゴースト型の魔物というものも存在する。
ゴースト型の魔物がやっかいなのは、普通の武器では退治できないこと。神官を呼び、祈りを捧げて浄化するしかないのだ。
「何人も神官を含むパーティーが行ってみたのよ。でも祓えなくて」
「そこを私に勧めるのはどうかと思うわ」
「いえ、そうじゃないのよ。ただ、神官が言うには悪意がないから、強引に祓うことはできないみたいで」
このあたり、イオレッタは詳しくないのだが、神官が祓うことのできるゴーストというのは、悪に落ちた者だけらしいのだ。
「悪意はないの?」
「ないみたい。うるさいだけ」
うるさいって、どの程度のものなのだろう。
マーガレットが言うには、その家に住んでいたのは若い女性と、その恋人だったそうだ。女性は若くして亡くなったのだが、その時には恋人の姿はなかった。
「別に珍しい話でもないでしょうに。祓っちゃえばいいのでは?」
この世界には、人や精霊が悪しき者に落ちたゴースト型の魔物というものも存在する。
ゴースト型の魔物がやっかいなのは、普通の武器では退治できないこと。神官を呼び、祈りを捧げて浄化するしかないのだ。
「何人も神官を含むパーティーが行ってみたのよ。でも祓えなくて」
「そこを私に勧めるのはどうかと思うわ」
「いえ、そうじゃないのよ。ただ、神官が言うには悪意がないから、強引に祓うことはできないみたいで」
このあたり、イオレッタは詳しくないのだが、神官が祓うことのできるゴーストというのは、悪に落ちた者だけらしいのだ。
「悪意はないの?」
「ないみたい。うるさいだけ」
うるさいって、どの程度のものなのだろう。
マーガレットが言うには、その家に住んでいたのは若い女性と、その恋人だったそうだ。女性は若くして亡くなったのだが、その時には恋人の姿はなかった。