捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
ちょうど、イオレッタが組合を出ようとした時、『ニバーン』の面々が入ってきた。全員完全武装なところを見ると、依頼を片付けて帰ってきたところなのだろうか。
「こんな時間に組合にいるのは珍しいな。採取には出なかったのか?」
「今日は休みなんですよー。家を借りようと思って」
うきうきとマーガレットから借りた家の鍵を彼らの前で振って見せる。
まだ借りると決めたわけではないけれど、精霊に近い存在なら、問題はない。幽霊だったとしても問題はない。精霊達の力を借りればどうにかなる。
「ああ、あの家か。俺も行ったことがあるよ。祓えなかったけど」
「レオニードさんも祓えなかったんですか?」
「うん。うかつに祓ってしまうと、逆に問題を起こしそうだったからさ。イオレッタちゃんが家に行くのなら、お付き合いしてもいいかな?」
「それはもちろんかまいませんけど……ついてきてくれる人がいれば、私も安心だし」
「なら、俺も付き合う」
ぴっとクライヴが手を上げた。その横で無言のままタデウスも手を上げている。
「こんな時間に組合にいるのは珍しいな。採取には出なかったのか?」
「今日は休みなんですよー。家を借りようと思って」
うきうきとマーガレットから借りた家の鍵を彼らの前で振って見せる。
まだ借りると決めたわけではないけれど、精霊に近い存在なら、問題はない。幽霊だったとしても問題はない。精霊達の力を借りればどうにかなる。
「ああ、あの家か。俺も行ったことがあるよ。祓えなかったけど」
「レオニードさんも祓えなかったんですか?」
「うん。うかつに祓ってしまうと、逆に問題を起こしそうだったからさ。イオレッタちゃんが家に行くのなら、お付き合いしてもいいかな?」
「それはもちろんかまいませんけど……ついてきてくれる人がいれば、私も安心だし」
「なら、俺も付き合う」
ぴっとクライヴが手を上げた。その横で無言のままタデウスも手を上げている。