捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
第五章 湖の大精霊に会いに行きましょう
元ゼルマの家に引っ越しをして二週間。彼女との生活もだいぶ慣れてきた。
「雨ねぇ……」
「雨だわねぇ……」
窓辺に並んだイオレッタとゼルマは、空を見上げてため息をついた。そろそろ本格的に採取に復帰しようと思っていたのに、出鼻をくじかれた形である。
「これじゃ、庭いじりもできないし」
花壇も野菜畑も薬草畑もいい感じになりつつあるのに。
「ああ、図書館に行って来たら? 今日は思いきって休んじゃいなさいよ」
と、ゼルマがそそのかしてくる。そう言えば、図書館に行ってみようと思いつつ、まだ行くことができていなかった。
午前中は家中掃除して、午後から行くことに決めて、午前中は家じゅうピカピカに磨き上げた。
「私は昼寝するからー」
と言いつつ、ゼルマは天井をすり抜けて自分の部屋に戻ってしまう。幽霊って、昼寝するのだろうか。
雨の中、図書館まで向かう。入場料は、銀貨一枚。これで、夕方までいることができる。中は飲食禁止だが、近くには食事をすることのできる店が何軒かあるから問題ない。
「雨ねぇ……」
「雨だわねぇ……」
窓辺に並んだイオレッタとゼルマは、空を見上げてため息をついた。そろそろ本格的に採取に復帰しようと思っていたのに、出鼻をくじかれた形である。
「これじゃ、庭いじりもできないし」
花壇も野菜畑も薬草畑もいい感じになりつつあるのに。
「ああ、図書館に行って来たら? 今日は思いきって休んじゃいなさいよ」
と、ゼルマがそそのかしてくる。そう言えば、図書館に行ってみようと思いつつ、まだ行くことができていなかった。
午前中は家中掃除して、午後から行くことに決めて、午前中は家じゅうピカピカに磨き上げた。
「私は昼寝するからー」
と言いつつ、ゼルマは天井をすり抜けて自分の部屋に戻ってしまう。幽霊って、昼寝するのだろうか。
雨の中、図書館まで向かう。入場料は、銀貨一枚。これで、夕方までいることができる。中は飲食禁止だが、近くには食事をすることのできる店が何軒かあるから問題ない。