捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
クライヴと一緒にいるのは心地いい。隣にいても、イオレッタが不安に思うことも、なんだか気持ちよくないな、と思うこともない。
気がついたら、彼の姿を目で追ってしまっているし、しばらく顔を合わせる機会がなかったら、物足りない、とも思う。
――だけど。
クライブとイオレッタの関係にどんな名前をつければいいのかわからない。
友人だと思いたいけれど、友人とは少し違うとも思う。仲間? はもっと違う。イオレッタは彼の仲間ではない。
一緒に何度か依頼を片付けたけれど、あくまでも必要とされる間協力関係にあっただけ。数回食事を一緒にしたことはあるけれど、それだって事前に約束してのものじゃない。街中だったり組合だったりでたまたま顔を合わせた時だけ。
友人だったらきっと、互いの連絡先ぐらいは知っているだろうに――今までイオレッタの方から、クライヴに連絡を取ろうと思ったこともなかったけれど。
「どうした? その肉、口に合わなかったか?」
「わわわ、そうじゃないんですよ。やだー、垂れてる!」
気がついたら、彼の姿を目で追ってしまっているし、しばらく顔を合わせる機会がなかったら、物足りない、とも思う。
――だけど。
クライブとイオレッタの関係にどんな名前をつければいいのかわからない。
友人だと思いたいけれど、友人とは少し違うとも思う。仲間? はもっと違う。イオレッタは彼の仲間ではない。
一緒に何度か依頼を片付けたけれど、あくまでも必要とされる間協力関係にあっただけ。数回食事を一緒にしたことはあるけれど、それだって事前に約束してのものじゃない。街中だったり組合だったりでたまたま顔を合わせた時だけ。
友人だったらきっと、互いの連絡先ぐらいは知っているだろうに――今までイオレッタの方から、クライヴに連絡を取ろうと思ったこともなかったけれど。
「どうした? その肉、口に合わなかったか?」
「わわわ、そうじゃないんですよ。やだー、垂れてる!」