捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
「少し離れるか?」
「いえ、せっかくの機会なので! ゼルマにお土産話もしないといけないし!」
イオレッタの家に住み着いているゼルマとはいい関係を築いているようだ。
不思議だな、と思う。家はもうないと言っていたから、やはり没落して一家離散したとか、両親が早く亡くなって没落したとか、そういう過去があるのだろう。
なのに、彼女はどこまでも心が広い。家にいる幽霊だって受け入れて、なんだか友情を築き始めている。
「ゼルマは元気か?」
「元気ですよ。また来てくださったら喜ぶかも。話し相手が私しかいないのがちょっぴり不満らしいんですよねえ」
組合に幽霊の話し相手募集と言う依頼を出したら、どうなるだろうかと真顔で考え始める。レオニードが話に入ってきた。
「俺でもいいかな? ゼルマちゃんの在り方には興味あるんだよね」
「祓うのはなしですよー。レオニードさんの宗派的には問題ないですか?」
「黙っておけばわからないさ。俺、まめに神殿に報告に行くタイプでもないし」
「いえ、せっかくの機会なので! ゼルマにお土産話もしないといけないし!」
イオレッタの家に住み着いているゼルマとはいい関係を築いているようだ。
不思議だな、と思う。家はもうないと言っていたから、やはり没落して一家離散したとか、両親が早く亡くなって没落したとか、そういう過去があるのだろう。
なのに、彼女はどこまでも心が広い。家にいる幽霊だって受け入れて、なんだか友情を築き始めている。
「ゼルマは元気か?」
「元気ですよ。また来てくださったら喜ぶかも。話し相手が私しかいないのがちょっぴり不満らしいんですよねえ」
組合に幽霊の話し相手募集と言う依頼を出したら、どうなるだろうかと真顔で考え始める。レオニードが話に入ってきた。
「俺でもいいかな? ゼルマちゃんの在り方には興味あるんだよね」
「祓うのはなしですよー。レオニードさんの宗派的には問題ないですか?」
「黙っておけばわからないさ。俺、まめに神殿に報告に行くタイプでもないし」