捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
たしかに、とレオニードに返したイオレッタはけらけらと笑う。
「ところで、イオレッタちゃんの周囲、精霊が集まってきてない?」
「あれ? レオニード、あなた精霊見えるんですか?」
代官が出してくれた料理に遠慮なく手を出していたタデウスが問いかけてくる。レオニードは首を横に振った。
「精霊が見えているわけではないよ。気配を感じるというか。ほら、精霊って魂だけの存在とも言えるから。これでも一応神官だからさ、そのあたりは敏感なんだよね」
魂だけの存在が、イオレッタの周囲に集まっているそうだ。レオニードの目には見えなくとも、魂の存在は感じ取ることができるらしい。
「来てますよ、たくさん。新しい精霊神の誕生を喜んでいますね。うちの精霊達も、大喜びではしゃいでいます」
そう言った時のイオレッタは、今まで見たことがないような顔をしていた。
すべてのものを慈しむ聖母のような微笑み。
「ところで、イオレッタちゃんの周囲、精霊が集まってきてない?」
「あれ? レオニード、あなた精霊見えるんですか?」
代官が出してくれた料理に遠慮なく手を出していたタデウスが問いかけてくる。レオニードは首を横に振った。
「精霊が見えているわけではないよ。気配を感じるというか。ほら、精霊って魂だけの存在とも言えるから。これでも一応神官だからさ、そのあたりは敏感なんだよね」
魂だけの存在が、イオレッタの周囲に集まっているそうだ。レオニードの目には見えなくとも、魂の存在は感じ取ることができるらしい。
「来てますよ、たくさん。新しい精霊神の誕生を喜んでいますね。うちの精霊達も、大喜びではしゃいでいます」
そう言った時のイオレッタは、今まで見たことがないような顔をしていた。
すべてのものを慈しむ聖母のような微笑み。