捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
イオレッタのように多数の精霊に好まれる魔力の持ち主はさほど多くなく、たいていの場合は一体の精霊と契約するのがやっとのことだ。二体の精霊と契約していたらかなり有能な精霊使い、三体と契約していたならばそれだけでA級冒険者と同等の扱いになると言われているほど。
元の家でも、何体もの精霊を従えていたのは祖母だけだった。母は精霊と契約する力は持っていたものの、精霊を魔力で縛ることをよしとはしなかった。
「そっか、ここにはたくさんの精霊がいるものね」
きっと、精霊使い達の間でも、これだけの精霊が集まっているというのは噂になっているだろう。新しい神の誕生を、精霊達が契約者に教えないというのは考えられない。
(無理やり縛るんじゃなければいいわよね)
他の人と精霊のかかわり方についてイオレッタが何か言えるところではない。皆、新たな契約者を見つけることができればいい。
「イオレッタ、ここは離れよう。精霊達がそう警告している」
「そうですね……」
元の家でも、何体もの精霊を従えていたのは祖母だけだった。母は精霊と契約する力は持っていたものの、精霊を魔力で縛ることをよしとはしなかった。
「そっか、ここにはたくさんの精霊がいるものね」
きっと、精霊使い達の間でも、これだけの精霊が集まっているというのは噂になっているだろう。新しい神の誕生を、精霊達が契約者に教えないというのは考えられない。
(無理やり縛るんじゃなければいいわよね)
他の人と精霊のかかわり方についてイオレッタが何か言えるところではない。皆、新たな契約者を見つけることができればいい。
「イオレッタ、ここは離れよう。精霊達がそう警告している」
「そうですね……」