捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
セルヴィハが彼は罪人ではないと宣言したことから、御者はすみやかに医師のいる部屋へと連れていかれた。これから先、彼が付き合う必要もないからこれでちょうどよかった。
その頃になって、ようやく国王がやってきた。セルヴィハが「遅い!」と足を踏み鳴らす。セルヴィハの剣幕に、国王は焦った表情になった。
「ベルライン家の三人だが、精霊を操ろうとしたところ、精霊神の怒りを買うことになった。下手をしたら、この国から精霊がいなくなるところだったぞ」
「――なんと! まさか、そのような愚かなことを――」
どうやら国王とクライヴは顔見知りらしい。名乗るまでもなくさくさくと話が進んでいく。
「陛下、私は、家を離れることになりましたが、ベルライン家の正当な後継者でした。そして、精霊師でもあります――精霊神はお怒りです。ベルライン家の者は、二度と国境を越えないようにしてください」
「精霊師? だが、ベルライン家の長女は、精霊使いとしての能力すらもっていないと聞いていたが――」
その頃になって、ようやく国王がやってきた。セルヴィハが「遅い!」と足を踏み鳴らす。セルヴィハの剣幕に、国王は焦った表情になった。
「ベルライン家の三人だが、精霊を操ろうとしたところ、精霊神の怒りを買うことになった。下手をしたら、この国から精霊がいなくなるところだったぞ」
「――なんと! まさか、そのような愚かなことを――」
どうやら国王とクライヴは顔見知りらしい。名乗るまでもなくさくさくと話が進んでいく。
「陛下、私は、家を離れることになりましたが、ベルライン家の正当な後継者でした。そして、精霊師でもあります――精霊神はお怒りです。ベルライン家の者は、二度と国境を越えないようにしてください」
「精霊師? だが、ベルライン家の長女は、精霊使いとしての能力すらもっていないと聞いていたが――」