捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
アルディの背中から放たれた針が、空中でふわりととけ、柔らかな光に変化した。その光が傷口に注がれると、みるみる塞がっていく。
「イオレッタの腕は確かだな」
ほっと息をついたブライアンはそう言った。
「まったく。無茶しちゃだめですよ? 回復魔術を使える人がいないのなら、ポーション多めに持っていくとかしないと」
「ああ、肝に銘じておく。今回は苦戦してしまったがな」
傷口は塞がったが、体力までは戻らない。ブライアンの所属する『天を目指す者』は数日活動停止だ。
「ブライアンさん達が苦戦したんですか?」
「俺達だって、命は惜しい。ポーションは毎回多めに持っていくんだ。うちのスタイルだと、どうしても怪我をするからな。それでも今回は追いつかなかった」
「……そうでしたか」
C級まで昇級しているのなら、命を大切にという初歩を忘れているはずもないだろう。ブライアンはぐしぐしと頭をかいた。
「気を付けろよ、イオレッタ。このあたりには普段出ない魔物が出ているから」
「……そうなんです?」
「イオレッタの腕は確かだな」
ほっと息をついたブライアンはそう言った。
「まったく。無茶しちゃだめですよ? 回復魔術を使える人がいないのなら、ポーション多めに持っていくとかしないと」
「ああ、肝に銘じておく。今回は苦戦してしまったがな」
傷口は塞がったが、体力までは戻らない。ブライアンの所属する『天を目指す者』は数日活動停止だ。
「ブライアンさん達が苦戦したんですか?」
「俺達だって、命は惜しい。ポーションは毎回多めに持っていくんだ。うちのスタイルだと、どうしても怪我をするからな。それでも今回は追いつかなかった」
「……そうでしたか」
C級まで昇級しているのなら、命を大切にという初歩を忘れているはずもないだろう。ブライアンはぐしぐしと頭をかいた。
「気を付けろよ、イオレッタ。このあたりには普段出ない魔物が出ているから」
「……そうなんです?」