仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
「わぁ……!すごいですね……!!」
思わずそんな声を出してしまう。
でもそのぐらいに、とても綺麗だった。
「はい。どうですか、気分は少し良くなりましたか?」
「あ、はい……!!」
そうだ、気分が良くない設定なんだった……。
「それはよかった。椎名さん、連れ出したりしてすみませんでした」
「えっ?あ、いえ……!とても綺麗な景色が見えたので、よかったですよ」
「あなたはやっぱり優しいですね」
「へっ……!?そ、そうですかね……」
このぐらい普通、だと思うけど……。
黒瀬さんが私を見ている。
こんなに顔の整った人にマジマジと見つめられると、なんだか恥ずかしくなってくる……!!