仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
ぎゅっと私を抱きしめて、なでなでと優しく頭を撫でながらお兄ちゃんはそう言ってくれた。


「とりあえず戻ろう、千幸の好きそうなもの皿に取っておいたから、一緒に食べような」

「!うん!」


お兄ちゃんは本当に私に甘い。

だけど、ちょうどお腹が空いていたし今はありがとうだ。


「そういえば、少し日向さんと話したんだが、千幸と出会えて本当よかったって言ってた。さすが千幸だな!」


2人で歩き出すと、そんな嬉しいことを言われた。

ポンポンとお兄ちゃんに頭を撫でられる。


「えへへ、私も胡桃ちゃんに出会えて本当よかった……!!」


こんな私とも、友達でいてくれて、優しくしてくれる……胡桃ちゃんは、女神様のような人だと思う。


「兄ちゃんも嬉しいよ、千幸に大事な友達ができて」

「お兄ちゃん……」


とっても優しく笑ってくれた。


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