仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
心が温かくなる。


だけど……また、忍くんが恋しくなってしまった。



しばらくして、パーティー会場にまた戻ってきてから。

お兄ちゃんが取っておいてくれた料理を胡桃ちゃんと共に食べて、今はお母さんとお父さんが帰るのを待っているところだった。


両親の姿はしばらく見ていない……。


少し周りの様子を見てこようと思い、胡桃ちゃんに伝えて席から離れる。


キョロキョロ辺りを見回していると、同い年ぐらいの女の子が私の方へと走ってきた。


それも、ジュースの入ったグラスを持ちながら、前など見ずに。


避けようと思ったけれど、ドレスとクツが動きにくいもので、立ち尽くすことしかできなかった。


そして——
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