仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。

胡桃ちゃんの恋【I】

次の日。


朝、メールが届いていた。

でもそれは忍くんからではない。胡桃ちゃんからだ。


なななんと、好きな人ができてしまったらしい。


【ってことで、相談をしたいから午後にそちらに行ってもいいかな?】

【もちろんだよ!】


詳しくは聞いていない。だから気になる……!!


私はドキドキしながら、胡桃ちゃんがおうちに来るのを待って過ごしていた。




そして迎えた遊ぶ時間。


綺麗な車から出てきたのは、胡桃ちゃんだった。

やっぱりとてもお上品なお嬢様だ。学校で大人しめなのに、別人のようにピシッとしている。


うちで遊ぶのは初めてなので、まずお部屋を案内した。


「わぁ、可愛い部屋!」

「えへへ、ありがとう」


胡桃ちゃんにお部屋を褒められるだなんて……お世辞だったとしても、嬉しいなぁ。





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