仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
「前に本を読みに図書室に行った時、届かなかって……後ろから来て、本を取ってくれたの。その時の笑い方が優しくて……」

「そうなんだ……!!」


すごい……!なんだか漫画にありそうな出会いだ!


「あー……!!恥ずかしい!その後もね、忘れ物した時に貸してくれたりして……」

「そっかそっか……!!」


それは好きになっちゃう……かも。


「でもモテモテだし、今も彼女いるかわからないから……告白、しても無駄かなって……」

「そんなことはないよ!じゃあ今度聞いてみたらどう?彼女いるの?って!」

「えええ……!!無理だよそんなの……!!」


今度は耳まで赤くなってしまった胡桃ちゃん。

なんだか、こんなに取り乱しているところ見たことないから、レアかも。


「じゃ、じゃあ千幸ちゃん聞いてくれる……?」

「えっ?私……!?」

「うん……!!千幸ちゃんが聞いてくれると私助かる……!!」


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