仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。


朝、忍くんと一緒に登校して、教室に着く。


授業を受けて、現在は休み時間だった。



廊下に出てみると、その例の五十嵐くんの姿を見つける。

だけど女の子たちに囲まれてて、近づけなかった。


うーん……どうしよう。


そう悩んでいると、バンッ!と誰かにぶつかられてしまった。

そのせいで転んでしまったのだ。


はぁ……本当ついてないなぁ。


立ちあがろうとすると……。


「大丈夫?」


そう言った、五十嵐くんがいた。


「五十嵐くん……!!」

「ん?どうかした?」

「う、ううんえっと……ありがとう、でも自分で立てるから平気!」

「それならよかった」


立ち上がった私。

今がチャンスだ!


「あのさ、五十嵐くんって彼女、いる……?」

「……え?俺?」

「うん!」

「いないよ」

「そっか!わかったありがとう!」


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