仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
悪いわけではないんだけど……なんていうか、隠してるしなぁ。


「そこまで悪くはないんだけど……あ、か、花粉症で!一年中!」

「へぇ……それは大変だね」


し、信じてくれた……?


「うん……」


一応花粉症ではあるから、これは嘘ではないよね……?


季節が季節で、もう花粉の時期ではないけれど……。


「俺もあんまり目よくないんだ」

「え!そうだったんだ!」

「うん、コンタクトなの。ゲームのしすぎかな〜」

「そっか……!颯くんってゲームするんだね!」

「うん!大好きだよ。胡桃さんは?」


私は……ゲーム、したことがないなぁ。


「したことないんだ」


お稽古で忙しいし……。


「ええ、そうなんだ!禁止されてる感じ?」

「禁止はされてないんだけど、時間がなくって……」

「そうなんだ……それは大変だね。じゃあもし今度時間ができたら、一緒にゲームしない?」

「え……?い、いいの!?」


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