仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
「きゃっ……!!」


誰かのそんな声がして視線を移すと……。


そこにいたのは、体制的に転んでしまったであろう昨日のプリントの女の子がいた。


慌てて駆け寄って行く。


「だ、大丈夫ですか……!?」

「あなたはっ……し、椎名さん!?」


驚いたように目をまん丸にする女の子。


「膝……!怪我してます!保健室行きましょう?」

「だ、大丈夫ですよこのぐらい」


でも、血が……!!


「どうしちゃったんですか、転んだんですか……?」

「……っ……椎名さん、あの……やっぱり保健室、連れてってもらっていいですか?」

「えっ?はい!もちろんですよ」


女の子を支えながら立ち上がった。

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