仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
「忍くん、ありがとう!私、忍くんの隣が相応しい人になるね!」

「千幸……じゃあ俺も、もっと頑張らないとね」


忍くんと笑い合った。

楽しくて優しい幸せな空間。


ひとまずフラれることはないと、安心できたのですが……。


教室に着いて。


うつ伏せになりながら、ぼーっと考えていた。

そう、逆にフラれることじゃないなら、なんなのだろうと……。

いやいや!もちろんフラれなくてよかったのだけれど、他に大事なお話ってなんなのかなぁって……。


うーんと考え込んでいると……。


隣から、ツンツンと肩をつつかれた。


「綾人くん?」

「うん、ねぇねぇ見て千幸ちゃん、新しくシャーペン買ったんだけど、どう?」

「ん?あ!これ使いやすいって今流行りのヤツだね!」


しかも緑色だ!


「そうなんだよ、めっちゃ書きやすい。千幸ちゃんも使ってみる?」

「えっ?いいの?」

「うん!」


渡された紙とシャーペン。

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