仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
くねくねと線を書くと、そのシャーペンの滑らかさをわかったような気がする。

持ちやすいし書きやすいし……。


「すごいねこれ!今度私も買ってみようかな!」

「うん、そしたら“おそろい”だね」

「あはは、そうだね——」


そんな会話をしていると、ツンツンと今度は後ろからつつかれた。


「千幸、こっちのシャーペンの方が書きやすいよ」


そう言った忍くんに渡された、三本のシャーペン……。


「え、えっと、ありがとう……?じゃあ試させてもらうね」

「うん」


さっき綾人くんにもらった紙に、忍くんに借りたシャーペンで文字を書いてみた。

すると、綾人くんに借りたシャーペンよりも確かに書きやすいことはわかった。


そして気がついてしまう。


これ、めちゃくちゃ高い高級なシャーペンじゃ……?


「し、忍くんありがとうこんな高いもの!」

「ううん、千幸のためならなんでもするから」

「あ、あははっ……ありがとう」



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