仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
じいやがドレスを預けてくれて、車に乗り込むと、忍くんとの会話が始まった。


「千幸、私服すごく可愛い」

「えっ?ほ、本当……?」


今日は優しめの緑色のワンピースを着てきた。

お気に入りのものだから、褒めてくれて嬉しいな……。


「よかった、とっても嬉しいっ」

「ふふ、千幸にならなんでも似合うよ」

「そ、そうかなぁ?」


それは忍くんが優しいから、なだけだと思うけど……。

それにしても、変装をしていない忍くんはとても新鮮だ。


ちゃんとお顔が見れて嬉しい反面、やっぱりこんなにカッコいいとドキドキしてしまう。

いや、ちがうかもしれない……。


こんなに忍くんがカッコよく見えてしまうのは、私が忍くんに恋しているから……?


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