仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。

忍くんも綾人くんは向き合うように反対側に座っている。


私を2人と違う席にしたのも、やっぱり綾人くん忍くんと仲良くしたかったからかな?


それなら、応援してあげたいけど……。


そう考えていると、メイドさんが現れてケーキを置いてくれた。


美味しそうなお茶も一緒にだ。


「食べていいよ千幸ちゃん」

「ありがとう!じゃあいただきます……!!」


手をそっと合わせて、フォークを取りショートケーキを食べ始めた。

 一口味わうと、甘くてふわふわしたクリームとスポンジが口の中で溶けて行く。

前に忍くんにもらったものも美味しかったけれど、これもとてつもなく美味しい……!!


「千幸ちゃんどう?美味しい?」

「うん!すっごく美味しいよ……!ありがとう!」

「ふふっ、それはよかった。どういたしまして」


優しく笑ってくれた綾人くん。

隣の忍くんを見ると、嫌そうにまた不機嫌なお顔をしていた。


忍くん……気分でも悪いのかな?


私に何か、できることあるかな。
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