仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
はぁ……本当に可愛い。


俺も抱きしめ返してしまった。


そのまましばらくずーっと抱きしめ合っていた。



しばらくして屋敷に帰った俺は、とても機嫌がよかったと思う。


「坊っちゃん、帰ってきてからご機嫌がいいですね」


執事にそう言われた。


「ああ、嬉しいことがあったから」

「ふふ、千幸様のことですか?」

「っ、そうだけどなんか文句ある?」

「いいえありませんよ」


ふふふと笑われてしまった。


俺、結構無表情な方だと思ってたんだけど……そんなこと、なかったのかな。


「お食事の用意整っておりますが、もう食べますか?」

「もう少ししたら食べる」

「了解いたしました」


宿題、しないとな。


にしても、本当に良かった。
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