仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
「そういえば、あの保健室の子と何話してたの?」

「えっと、お友達になって欲しいって言われちゃって……誤魔化しちゃったんだけど……」

「そっか。椎名さん、友達になりたくなかったの?」

「ううん、そういう訳じゃないよ。むしろなれるならなりたかったんだけどさ……私、不幸体質だし……」


忍くんといれるのはきっと、忍くんの運がとてつもなくいいからだ。


「俺は賛成するよ、あの子、すごく椎名さんと仲良くなりたさそうだったし、椎名さんもそうならそうした方がいいと思う」

「忍くん……じゃあ、このことを話した上でお友達になろうかな」

「うん、いいと思う。頑張れ」


ポンッと頭に手を置かれた。


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