仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
「うん、大丈夫。忍くんが守ってくれたの」

「忍様が……ああ、本当よかった……」


心配かけちゃったな……。


「とりあえず……よく、私に連絡できましたね」

「うん……」


忍くんが、庇ってくれてたからだ。

何もかも、彼のおかげ。


にしても……どうして、忍くんのこと様呼びなんだろう。


「忍様、本当にありがとうございました……!」


じいやが忍くんにそう頭を下げる。


「いえいえ、俺は椎名さんと帰れればなんでもいいので気にしないでください」


何を喋っているのか、ハッキリは聞こえなかったけど……悪いことは、言われてないと思う。


その後……警察が来て、怪しい人たちは連行されて行った。


「椎名さん、今日は車で帰った方が良さそうだね」

「うん……」

「俺さ、こうやって椎名さんのこと守れるから……よければ、これからも一緒に帰って欲しいな」

「へっ……?いいの?」


< 46 / 239 >

この作品をシェア

pagetop