仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
「私は嫌なの!!」


今だって、体制を崩してまで私のことを庇ってくれた。抱きしめながら落ちてくれたらしく、忍くんに包まれるような状態だ。

強く身体を打ったと思う。本当、最低だ……。


「忍くんがこれ以上私のせいで傷つくの、見たくないよ……」

「……どうして?」

「だって……だって私、忍くんのことが好きだもん!!大好き仕方ないから……あっ……」


気がついたら口から飛び出ていた言葉。


「っ……!!ご、ごめん忘れてってうわっ……!!」


勢いよく立ち上がると、そのまま転んでしまった。



「あ、ちょ、大丈夫?」

「だ、大丈夫だから!!ごめん!忘れて!!」


恥ずかしくてたまらなくて、教室に走って行ってしまった。


忍くんのことを労わりたかったけれど、そんな余裕もできないほどに、恥ずかしくて仕方がなかった。


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