仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
最初はそんな理由で、とキレそうになっていたが……案外、椎名さんとの生活は楽しかった。

彼女はとても運が悪いらしく、確かによく周りに巻き込まれるような気がする。


それを俺が影で解決させて、生活を保証していく、という任務だった。


簡単だったけれど、椎名さんがだいぶ俺を巻き込まないか心配していて、なんだか可哀想だと思ってしまった。


けど、だんだん笑顔が増えてきて……その優しさに、惚れて言った。


俺は……きっと、椎名さんのことが好きだ。


毎日毎日、頭は彼女のことでいっぱいいっぱい。


けど、それほどに大好きな椎名さんに告白をされ……避けられてしまった。


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