仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
正直、嬉しすぎて訳がわからなくなって、つい固まってしまったけれど……俺も好きだって言ったら、離れないでくれたのかな。


毎日連絡を取るのも、話すのも、登校するのも……とても楽しくて、かけがえのない生活だ。



自分の部屋までトボトボ歩き、カバンをソファに投げつけて、俺自身もソファに飛び込む。


「はぁぁぁ……」


明日から、どうするべきだろうか……。


とにかく好きでたまらないんだ。


俺は顔がいい方らしく……容姿や、金持ちだからと好かれることが多かった。


けど……地味な変装をしている俺を、椎名さんは好いてくれた……絶対に、離したくない。


今日、彼女を助けたのは俺だ。

きっと変装したままの俺が行ったら、嫌がるだろうしと変装を取って別人を装った。


< 77 / 239 >

この作品をシェア

pagetop