仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
「なんか元気ない?大丈夫?」


私に合わせてゆっくり歩いてくれる忍くんに、きゅんっと胸がときめいてしまった。

けれどそんな暇はないと首をブンブン左右に振る。


「大丈夫だよ!元気元気!」

「それならいいけど……なんかあった?」

「え、えっとー……うーん」


な、何か話を逸らしたい……!!

あ!そうだ!


ピコンッと閃いた会話。

急いで口にした。


「じ、実はもうすぐパーティーがあってね、どんなドレスを着ようかなぁって」

「へぇ、パーティーがあるんだ」

「うん」


ケーキを食べたいがために行くだけだけど……。


「どんなパーティー?お金持ちがたくさんいるの?」

「うーん……詳しくはわからないけれど、そんな感じかなぁ」

「そうなんだ」


そういえば、あの有名な御曹司も来るなんて話があったな。

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