仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
普段はパーティーに参加しないらしいけれど、今回は特別に登場するらしい。


噂によると、とても冷たい人だとか……。


まぁ、私ぐらいのお嬢様にそんなこと、関係ないけれど。


「よかった、椎名さん、俺と会話してくれて」

「へっ?」

「避けられてるみたいだったからさ」

「あ……ご、ごめん。あと、この間は本当にありがとう……!!」

「ふふ、そのことならもういいって。俺は全然なんともないから、安心して」

「う、うん……よかった……」


はぁ……と大きなため息をついてしまった。

安心して、一気に身体の力が抜けてしまったのかもしれない。


「今日の課題難しかったね」

「うん……すごく難しかった!」


全然わからなくて、必死にやってたなぁ……。
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