私の人生

物心

私は物心がついた時には、実の父親と母親は離婚していた。私が5歳の時に。
私は父が大好きだ。ファザコンというレベルで。だけど…母親に引き取られた。
私は6人兄弟の上から4番目。姉兄姉私妹妹。
小学3年の時に小規模学校から何倍も全校生徒が多い大規模の小学校に転校した。
「は、はじめまして。転校してきた希(のぞみ)と言います。よろしくお願いします」┏○ペコッ
すると拍手をされた。

すぐにできた友達は裕姫(ゆき)ちゃん
可愛くて笑顔がもうキュンって感じの子。
学校に行くのが楽しみになった。
そして学校に慣れてきた頃、隣のクラスに好きな人ができた。
葵くん。
まだ小3なのに、遺伝か髪の毛は茶髪。目の色も明るかった。家が同じ方向ってこともあってなのか毎日一緒に帰っていた。手を繋いでいたかは記憶は曖昧だが、キスはしていないし、デートもせずこの恋は終止符を打たれることとなる。

それは…葵くんと裕姫ちゃんの転校だった。

まだ、当時は幼かったこともありまた葵くんと会えると思っていた。裕姫ちゃんは別の学区に。葵くんは神奈川県へ転校した。転校しちゃってからも他の友達と和気藹々と学校生活は送っていたものの、心にはポッカリと穴が空いた。

時には、空を眺め
「裕姫ちゃん、葵くん元気にしてるかな?」と呟いたりしていた。


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