私の人生
ボランティア当日

「おはようございます」

施設の事務所へ元気に挨拶した。
「あ、今日ボランティアしてくれる希さんよね?」と施設の人は優しく出迎えてくれた。

介護施設のボランティアは、利用者さんとコミュニケーションや入浴の着脱の手伝いだった。施設ならではの匂いはあるが、臭いとは感じず、利用者さんとコミュニケーションをとっていると何だか居心地が良く、この人たちのことを支えたい。お手伝いしたいと思うようになった。そんなことを考えながらボランティアをしていると時間はあっという間に過ぎていった。

別日には保育のボランティアへ
子供達と遊んだりお昼寝の時間は寝かせる手伝いなど…。お昼寝の時間は自分も睡魔に襲われ寝そうになったりしていた。

そんなこんなで再び先生と面談をしてもらうことになった。

「進路について考えてみた?」

「はい。保育も介護もとても楽しいボランティアでした。でも、今後は少子高齢化社会になっていき、高齢者が増えるので介護について学びたいと思いました。」

「介護なら働きながら資格を取る方法もあるけどどうしたいの?」

「うーん。お母さんとかからすれば、働きながら資格を取るのが1番なんでしょうけど、私は頭が悪いので働きながら勉強はできないですし、学校で一から学び、資格取得した方が利用者さんも私も安心だと思います。」

「わかったわ。一度お母さんを含めて面談をしましょう。お母さんには、先生から話しておくわ」

また別日に面談をすることになった。
お母さんを含めてってことは、三者面談じゃん‼︎と心の中で思い憂鬱になった。
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