私の人生
「希がおばあちゃんたちの近くにいてくれると安心なのよ」
と旦那を悪く思って欲しくないからか母は言う。

「そんなの都合よく言ってるだけでしょ。
前にもお母さん私に言ったよね。いらない子って」

イライラはもう限界だった。

「もう帰るから」

と私は家を飛び出し、おじいちゃんに電話をかける。

「もしもし」

「もしもし。希。もう帰る。限界。
希、やっぱいらない子なんだって。何で産んだのかな。辛いよ。」

「迎え行くから帰ってきなさい」

おじいちゃんは、優しかった。

電車の中でも泣いて、高速バスの中でも泣いて。

駅におじいちゃんは迎えにきてくれていた。

「おかえり。」
「ただいま。」

帰ってからおじいちゃんとおばあちゃんに
話をした。

「あいつは、何さまかね」
おじいちゃんは、私を想ってかイライラしている様子だった。
「あいつは、この前家に来た時から腹が立っていた。何が再婚しましただ。普通挨拶してからだろ。ふざけるな」

私は、もうおじいちゃんが私を想ってくれているだけで嬉しかった。
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